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2015.11.13NY-202.832015.11.13NAS-77.20







米国市場は続急落。
12月利上げ観測に加えて、仏同時多発テロが伝わると先物が急落した。

2015.11.162015.11.16上海





日経先物(左)  /上海総合 (右)

日経平均株価 終値     19,393.69(-203.22)
始値 19,263.96
高値 19,451.09
安値 19,252.04
出来高 11億1532万株

日経225先物 終値   19,410(-220)
始値 19,250
高値 19,460
安値 19,240
出来高 45,954枚

11.16日経平均は続落。
先物は380円GDで始まるが、間もなく下げ幅を急速に縮小。
早々に19,460円まで買い戻されるが、ギャップの半値戻しにも届かず戻りは限定的。
引けにかけては伸び悩んだ。
それでも本日の高値圏を維持して取引を終了。

寄り付き前には7-9月期GDP速報が発表されたが、実質-0.2%、年率換算で-0.8%だった。
2四半期連続のマイナスは想定内だったが、仏テロで大幅安で始まったことでリバウンド優勢の展開だった。
リスクオフの動きは誘っておらず、相場に与える影響は限定的の模様。

仏同時テロ仏同時テロただただショック。哀悼の意を表したい。
11月13日金曜日の夜、パリ市内三ヵ所で銃乱射、自爆テロが発生。
本日現在で132人の死者、負傷者349人、なお重症者が数十名という状況にあるという。

仏同時テロ不吉な13日の金曜日にかこつけて、今の時代に反十字軍を気取り、無垢の市民を殺戮するなんて常軌を逸している。
よく知っている場所でもあり、フランスには何人も友人がいる為、他人事ではなく、涙が止まらなかった。
事件を知ってからずっと連絡を取り合っており、幸いフランス人の友人や日本人在住者の安否も確認され安堵している一段落の状況で週明けを迎えた。
死んだふりをして奇跡的に生き残れた方の報道もあるが、あのような逃げ場のない状況下では奇跡に等しい。
ニアミスだった留学生もいて現場周辺にいた人の恐怖は想像を絶するに余りある。

オランド首相も記者会見で怒りと恐怖に震えていた様子だったが、15日には仏軍が犯行声明を出したイスラミックステート(IS)に対し拠点であるシリア北部のラッカを空爆。
非常事態宣言を出し、なりふり構わぬ犯人捜索をする一方でこうした即時反撃し戦争状態に入っている。
9.11発生後、報復として米国が起こしたアフガニスタン紛争、イラク戦争を彷彿とさせる。
また市民が無差別に殺戮されるのは1995年の東京地下鉄サリン事件も連想させ、この20年テロがなかった日本だが、サリン事件以上の今回の事件でテロの恐ろしさを改めて痛感した。
日本でも新幹線などの交通機関や大型会場などは標的にされたら防ぐのは難しいだろう。

仏同時テロ仏独首脳が観戦していたサッカースタジアムもテロの対象だったらしくこちらは8万人の大観衆だったというが、犯人が入場を拒否され会場外での自爆テロに終わっており、犠牲者は一人。
もし中に入って自爆していたらと思うと恐ろしいが、欧州首脳二人と数万人の命がターゲットになるなどまるで映画の世界。
最悪の事態は未然に防いだところをみると仏政府のテロ対策は基本的に確かなものであったことがうかがえる。
今回大きな犠牲を出したのは観光客がそれほど多く訪れない中心部からはずれた下町の劇場であり、いわばソフトターゲットだ。
私もあの周辺は知っているがあんなところまで毎日警戒していくのは不可能に近いと思われる。
9.11直後は日本国内にある米国大企業のオフィスなどは入口の警戒がかなり厳重だったことを覚えている。空港のように鞄の中身までチェックしていた。
あの頃と同じ教訓からすれば米国をはじめISを攻撃している欧州国の企業のオフィスもいつターゲットにされるか分からず、この日本でもテロのリスクを警戒しなければならないだろう。

戦争ともなればマーケットへの長期的影響も免れないが、今晩のナイトセッションはリバウンド優勢。
まだショックも冷めやらない週明けだったが、寄り付き買いのみで終日ほぼ手控えだった。

本日の損益
デイ +160円(5枚)
寄り引け  買い +160円(1枚)

現在の資金
539,570,000円 (+960,000円)※手数料考慮せず