黒田バズーカ砲第三弾 高安1,110円幅を大往来 日銀が日本初のマイナス金利付き量的・質的金融緩和導入を決定
米国市場は続伸。
日経先物(左) /上海総合 (右)
日経平均株価 終値 17,518.30(+476.85)
始値 17,155.06
高値 17,638.93
安値 16,767.09
出来高 29億4361万株
日経225先物 終値 17,640(+580)
始値 17,100
高値 17,850
安値 16,740
出来高 168,219枚
日経平均は黒田バズーカ砲第三弾により乱高下の末に大幅反発した。
先物は小高く始まり、序盤は売りが先行していた。
流れが変わったのは東証後場が始まる少し前、それは12:20頃のこと。
電子版の速報でマイナス金利を議論していたことが伝わると流れは一変。
12:38頃の発表とともに棒上げ商状から上げ幅を急速に拡大。
一時高値17,850円とつける場面も。
マイナス金利への評価が定まらないまま、今回は反対にも大幅に動き、安値16,740円まで突っ込み、わずか1時間足らずで1,110円幅を大往来。
リーマン・ショック時を彷彿とさせる乱高下の末、引けにかけて再び上げ幅を拡大。
結局発表直後の高値には届かなかったものの、大幅反発して引けている。
日銀は「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入を決定。
今回日銀が導入したのは民間の金融機関から預かる日銀の当座預金の一部の金利をマイナスに引き下げるというもの。
これにより企業が金融機関からよりお金を借りることを促し景気浮上の効果が期待されるという理屈。
直後にメガバンクの個別株は急落している。
単純に預金金利がマイナスになるというわけではなく、当座預金残高を3段構造に分割し、基礎残高に+0.1%、マクロ加算残高に0%、政策金利残高に-0.1%の金利を適用するという。
結局会見での説明待たずして引け前から大きく指数とともに上昇しており、ポジティブにとらえられた格好。
発表後、日本株は荒い動きとなったが、終わってみれば大幅高。
ドル円は一時121円台まで上昇し、10年債利回りは初の0.1%割れを記録。
策がまだあるだけましというもの。
限界や手詰まりなどと言っていて傍観するより、参加して取ればよい。
このようなボラティリティ滅多にないチャンス。
これまでのサプライズはいずれも意表を突くタイミングで予想できなかったが、今回は年初からここまで下落していたタイミングでもあり、プレッシャーに押される形で催促相場に応えた決定ともいえる。
ただ、本当に何でもやるという決意が伝わったのは確か。
その本気度を示す上で従来の国債買い入れ増額ではなく、量・質・金利の3次元という切り口で必要な時点までマイナス金利付き量的質的金融緩和を継続すると言い切ったことのインパクトはやはり大きい。
下手に小出しにしても手詰まり感が出るだけに終わるリスクがある中で、その意味では2013年4月、2014年10月に続くまさしく黒田バズーカ砲第三弾といえる。
黒田総裁の会見後は、欧米市場の海外勢の反応も上々。ポジティブ・サプライズとして受け止められ、ナイトセッションでは底堅く推移し概ね良好な感触だった。
一昨年の時とは異なり、いってこいが強烈だったものの、終日短期回転が奏功。
頭と尻尾はくれてやってもこの千円のボラティリティ。まさしく垂涎の相場であり、一旦伸びたら実に爽快。
特に引け前の大返しには溜飲が下がる思いがした。
本日の損益
デイ +540円(5枚)
寄り引け 売り -500円(1枚)
現在の資金
562,610,000円 (+2,200,000円)※手数料考慮せず