刹那的な値動き 民主党代表選挙で思惑交錯
米国市場は大幅反発。
バーナンキFRB議長講演(ジャクソンホール)が始まるまでは売り崩しがあったが、来月のFOMCへ期待するかのように逆に切り返し大幅上昇となった。
週末のナイトセッションは大盛況で、垂涎の値動きだった。
オーバーシュートを期待したものの、売り崩しがやや鈍かったのが気になる。
欧州の金融不安がまたいつぶり返してくるか分からないが、とりあえずの市場の答えは買戻しだったようだ。
日経先物(左) /上海総合 (右)
日経平均株価 終値 8,851.35 (+53.57)
日経225先物 終値 8,870 (+80)
日経平均は小幅な続伸。
米国市場があれほどの上昇にもかかわらず、先物は変わらずで始まり、戻り売りが先行するが、間もなく上昇に転じて一気に8,900円台を回復。
朝から民主党の代表選の行方をにらみながらの相場展開が続いた。
当初の下馬評では「海江田氏であれば株式市場にはプラスということで上昇」、「その他であればマイナス」というのが多くの見方であった。
世論では前原氏が人気だったようだが、国民不在の内輪もめの代表選にそんな声は届かない。
あるのは「小沢派」か「反小沢」かだけ。
結局決選投票になったが、あんなものに主義主張も何もない。
ただ単に「反小沢」という旗印だけで野田氏が勝利。
この茶番劇のあっけない幕引きに市場は拍子抜けしたのではないだろうか。
序盤は海江田期待で薄商いながらもみるみるうちに上昇。
過半数無理と判明すると頭打ち。
決選投票と決まった瞬間、ほぼ野田氏に決定していた。
日経は上値を急速に縮小する動きだったが、売り込みが甘く、消化不良気味。
結局はプラス圏で引けている。
戦略通り買いを伸ばし、売りでもそこそことれたが、惜しむらくは出来高が伴わない。
開票で野田氏の票数が読み上げられた瞬間も歩み値が止まっていたのがその象徴ではないだろうか。
普通なら大口の売りがしばらく殺到していたはずだが、はなから期待していないだけに動きがまったくもって刹那的。
新政権への期待がまるで持てないわけであり、方向感がいまだ出ないうちは仕方がないのだろうが。
やれやれ。先物ブログ
本日の損益
デイ +70円(5枚)
寄り引け 買い +80円(1枚)
現在の資金
268,970,000円 (+430,000円)※手数料考慮せず