ドル円相場が15年11ヵ月ぶりに史上最高値を更新し一時76.25円 東電(9501)27年ぶりの3桁株価
米国市場は大幅続落。
日本の福島第一原発の状況に対する懸念は続く。
もうすぐ地震発生から一週間が経とうとしている。
日経先物(左) /上海総合 (右)
日経平均株価 終値 8,962.67 (-131.05)
日経225先物 終値 8,930 (-70)
日経平均は大幅反落。
先物は560円GDで始まったが急速に切り返す。
寄り付きこそ売られたが、後は強烈なリバウンド相場だった。
本日早朝、ドル円が史上最高値を更新し一時76.25円をつけていたが、寄り付きの頃には円高進行も一服。
モーニングサテライトでまさに為替相場の解説中に高値更新の瞬間を見たのが印象的だった。
ドル円がついに1995年4月につけた高値である1ドル79.75円を突破。
更新しそうでしなかった史上最高値をついに15年11ヵ月ぶりに更新したことになる。
史上最高値更新後も真空地帯を一気に2円以上動き一時76円台をつけている。
しかし日経平均は猛烈に反発の動き。
午前中の報道で福島第一原発への放水作業などが伝わるにつれ過度な不安感が後退。
結局500円以上のGDながら一時前日終値9000円を超えるまで回復する場面も。
引け前にやや伸び悩んだが、場中で600円も戻す実に強烈な相場だった。
基本はやはり流れに逆らわず買いポジションのホールドだったが、決済アルゴで早々に撤退。
原発関連の発表が後手後手になっているのが気がかりでもあったのだが、後は呆然と見上げるばかり。
午前中の報道で電源の回復が「本日の午後には」と伝えられていたが、作業が完了したとの報道は全くない。
ドル円が史上最高値更新という材料はかなりのインパクトだが、それよりも原発事故の見通しがわからないことの方が海外投資家にとっては不安なはず。
冷却作業の見通しも発表が二転三転。
自衛隊による車両による放水作業も結局着手されたのは夜。
その前の警視庁機動隊による車両は距離が届かず撤退。
電源回復も本日中に完了する見通しだったはずだが、まだである。
おそらくマルチタスクでなく順番にやっていた模様。
遅いわけである。
夕場ではこのドタバタで相場が乱高下していた。
機動隊による「放水車での放水が届かず」とのNHKの報道で急落。
その後「福島第1原発3号機に特殊消防車で放水開始」との同じくNHKのニュースで急騰。
また電源回復の作業もこれらを待っていたから出来なかったというから意味がわからない。
どうも後手後手で遅い気がするが、ここは文句を言うのはぐっとこらえよう。
とにかく急いで欲しい。
こんなときこそ雪とか雨とか降ってくれないだろうか。
まさしく「寒」天の慈雨・・・。
どうもその復旧作業も遅く感じる東京電力。
その東電も震災後3日間連続ストップ安していたが、4日目にしてようやく寄り付いた。
寄り付きの価格は741円(9:48)、その後さらに安くなり715円(10:02)を記録。引けには若干戻しているが、それでも27年ぶりとなる3桁の株価は衝撃的。
ディフェンシブ銘柄の電力株筆頭ともいえるこの株がこんなになるなど誰が想像できただろうか。個別株はこれがあるから恐ろしい。
さすがにしばらくは無配になるのではないか。復興を見越したキャピタルゲイン的には長期向けにはいいかもしれないが。はてさて。
先物ブログ
本日の損益
デイ +80円(5枚)
寄り引け 買い +490円(1枚)
現在の資金
248,850,000円 (+890,000円)※手数料考慮せず