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2010.01.21NY-213.272010.01.21NAS-25.55








米国市場はオバマ・ショックによる大幅反落。
2日でダウは300ドル以上下げており、十分ショック安の部類だ。
だが、なぜだろう、サブプライムやリーマンのときのような世界同時株安という印象は薄い。
この手のショック安はむしろ歓迎で、経験あるデイトレーダーなら十分対策ができているはず。
ショック的な全面安はデイトレするには垂涎の出来高と値動きが期待される。
しかし、今日の日経の動きはいささか拍子抜け。

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日経先物(左)  /上海総合(右)

日経平均株価 終値      10,590.55 (-277.86)
日経225先物 終値    10,590 (-250)

日経平均も大幅反落。
先物は210円のGDで始まり、わずかにリバした後、さらに下げ幅拡大。
一時安値10,510円をつけるまで急落する。
いつもなら後場切り返すところ、結局寄り付きと同水準で引けている。
ギャップ分を埋め戻すパワーはなく、終始安値圏で膠着した。

先物の出来高は119,257 枚。連日の10万枚超え。
SQを除けば場中だけ10枚を超えるのは久しぶり。
昨日と今日のようにこんなにバンバン値が付くのはここ最近なかったことから、一種のパニック売買が起こっているのか。

これもオバマ・ショックといわれる所以だろう。
ただ単なる金融セクター引き締めの懸念が浮上しているだけで、セリングクライマックスを引き起こすほどのショックもなかったといえる。

オバマ・ショックともいわれる株価急落を招いた発端は昨日のオバマ大統領の演説。金融機関のリスクテイクに関する制限を厳格化するよう提案したことだ。
大統領の提案は、一部の金融機関にとって最も収益性の高い業務を制限する内容。

1.21.オバマ米大統領 金融機関の規制強化を提案(1)銀行業務を行う金融機関によるヘッジファンドもしくはプライベート・エクイティ・ファンドへの投資や保有・出資の禁止。
(2)すでに制限がある預金に加え、負債など預金以外の資金源も考慮した、金融セクター全体における銀行の新たな規模制限の導入。
(3)自己勘定取引の禁止など。

投資銀行と商業銀行の機能を併せ持つ典型的なウォール街への宣戦布告である。
先日の選挙で民主党が負けたことは記憶に新しい。
あの選挙を受けて、手っ取り早く、次の選挙用に目玉政策を出す必要に迫られたのか。そういう意味では対応は早い。
たまったものではないのは振り回されるマーケットの方。

今回の規制案は昨日発表されたゴールドマンサックスの好決算にまさに水を差すものだったが、どれだけトレーディングやリスクマネーの収縮につながるかはわからず、それはこれからということになる。

事実まだ日経平均では結局期待されたボラタリティもなく、後場はヨコヨコ。
前場の急落を利用できただけだった。
やれやれ。にほんブログ村


前場 +70円(5枚)
後場   ±0円(5枚)

本日の損益
デイ +70円(5枚)
寄り引け  買い -40円(1枚)

現在の資金
186,570,000円 (+310,000円)※手数料考慮せず