日銀効果もあっさり帳消し 大型個別株軒並みバブル前水準 騰落レシオは70を割り込み67%台に
昨日の米国市場は大幅下落。
日経先物(左) /上海総合 (右)
日経平均株価 終値 9,119.14 (-261.11)
日経225先物 終値 9,110 (-250)
日経平均は大幅下落。
GWのブランクもあり今年最大の下げ幅となった。
先物は250円GDで始まりリバウンドが先行するが高値9,170円で頭打ち。
結局大引けにかけて値を消しいってこいで終えている。
GW前の日銀による金融緩和サプライズ効果はあっさり帳消し。
4日の米雇用統計の下振れやフランス、ギリシャの選挙を受けて市場センチメントは再び悪化している。
フランス大統領選はGW前の情勢から変わらず決選投票も事前予想通りの結果。
欧州の財政路線が不透明となったことは確かだがそれほどマーケットに影響を与えているようには見えない。
むしろ思うのは、先進国の共通の末路に見えるということ。
フランスの大統領選を見ると、3年前の日本の政権交代、オバマ大統領誕生を思い出す。
民衆が大きな変化を求める時は決まってその国の経済が低迷しており、何か起死回生のような逆転劇を求めたい時に起こる。
そして"GHANGE"を旗印に華々しい政権交代を成し遂げるが、国民の期待が大きすぎるためか、結局交代前と同じだと知るとさらに国は迷走。
ついには何も決められない国になる。
今の日本がまさにそうで、米国の共和党候補選を見てみても同じ印象。
フランスもドイツと協調路線で欧州を主導していく立場は変えられないのにフランス国民は緊縮策に民衆は"No"を突きつけた格好。
これまで政治不安は日本の専売特許のようなものだったが、これで日米欧三極そろい踏みとなったわけである。
まさに先進国病か。
一方でトップダウンでやりたい放題の隣国はバブルと言われながらもまだまだ十分に着々と成長している。
まぁ、日本の高度経済成長時代も同じことが言えたのだが、ある意味清濁併せ呑む気概の強い指導者が一人でもいればすぐに解決することを歴史が証明している。
民衆はドラスティックな改革を求めている。
近年、小泉元首相の時にシンボリックな郵政解散を行い、その強いリーダーシップが国政の安定をもたらし海外投資家の日本株買いを呼んだ。
日経平均を18,000台まで回復させた事実は外野の評論家が何と言おうと大きな功績に違いない。
「今年最大の下げ幅」という文字が紙面を躍る。
日経225をはじめて今年で丸6年になろうとしているが、260円安など数年前ならギャップを抜きに場中に平然と動いた値幅。
傷もたくさん負ったが、おかげで多くを学び、損小利大の戦略でどんな相場でも大負けせずに生き残ることができている。
上がっても下がっても戦略さえ間違わなければこれほど安心できるものはない日経225。
これには今の戦略に出会ったことが大きい。
攻守バランスのとれたトレードスタイルを確立することができたことにより、退場することなく安定したトレードができている。
この安心感がもたらすものはお金に換えられないものがあり、トレードは常に自分との戦いでもあり精神衛生上このメンタル形成に資するものは実に大きいものがある。
個別を自己流でやり続けていたら、たとえ一時的に大きな利益は出せても必ずリーマン・ショックか震災でやられていたはず。
実際本日はソニー、シャープといった日本を代表する銘柄も昨年に続き軒並みバブル前や上場来安値水準を記録。
日本経済の見えない底打ち感からの失望は実に大きく、個別株の無情さを改めて痛感する今日この頃。
騰落レシオは70を割り込み67%台に。
過去歴史的な過熱感や売られすぎはあったが、多くは結局「もうはまだなり」だった。
アノマリー的には昔から「5月に売ってどこかへ行け」というが。
はてさて。先物ブログ
本日の損益
デイ +60円 (5枚)
寄り引け 買い ±0円(1枚)
現在の資金
297,450,000円 (+300,000円)※手数料考慮せず