緩和縮小決定 絶妙なタイミングと規模でQE3は出口に向けて大きな転換期に
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米国市場はFOMC結果発表後に大幅反発。
この年末マーケットが最も注目するイベントを無事通過。
FRBは日本時間の午前4時、市場にマネーを供給する量的金融緩和の縮小を決めた。
2014年1月から月額850億ドルの証券購入額を100億ドル減らし、750億ドルとした。
ポジティブサプライズとなりダウは史上最高値を更新。
この決定を受け急速に円安ドル高が進行。
ドル円は2008年10月6日以来、約5年2ヵ月ぶりとなる104円台をつけその後も株価は大幅上昇。
緩和縮小でも100億ドル縮小しただけで緩和は継続していることから安心感が広がったようだ。
つい先月まで縮小は悪材料との見方が大勢で実施も来年以降と見られていた。
今回踏み切ったのは景気回復が実感できているこのタイミングでネガティブ感を出させないように配慮したのかもしれない。
不透明感が一気に払拭され米経済の明るい展望を示していることを最大限にアピールしたことが大きい。
雇用情勢の改善を踏まえた措置で、2012年9月に開始したQE3は出口に向けて大きな転換期に。
一旦株価が下げる場面もあったが、失業率が6.5%を下回り相当の期間が経過するまで事実上のゼロ金利政策を維持する方針の表明がその後の流れを決定づけた。
つまり、量的緩和をあくまで縮小とし今後も大量のマネーを供給し続け景気を刺激できるとしたことだ。
FOMC終了後、バーナンキ議長が米国時間午後2時半(日本時間19日午前4時半)から記者会見。
仮に景気回復が鈍ることがあれば緩和縮小を一時停止するとも説明し景気を下支えすることを強調している。
前回やや言い方が悪かったように思えたが今回はかなり市場に配慮した言い回しだったのが印象的だった。
来年1月末に任期が切れるのでこの会見も今回で最後である。
日経先物(左) /上海総合 (右)
日経平均株価 終値 15,859.22(+271.42)
始値 15,809.43
高値 15,891.82
安値 15,798.85
出来高 28億6293万株
日経225先物 終値 15,760(+170)
始値 15,870
高値 15,910
安値 15,760
出来高 72,950
日経平均は大幅続伸。
12月3日に付けた15,749円を上回り約2週間ぶりに年初来高値を更新した。
指数としては15,800円台に乗せるのは2007年12月12日以来、6年ぶり。
先物は5.23ショックの前夜にナイトセッションで16,000円をつけていたので高値更新はあと一歩及ばず逡巡。
それでもムードはかなり改善されたのようだ。
280円GUで始まり戻り売りが先行するが、終日底堅く推移。
日中の上値追いは鈍く、東証引け後に反動が出て上げ幅を縮小。
それでも本日の高値圏を維持して終えている。
若干の調整も期待したがあまりの底堅さに辟易。
売りも早々に切り上げ、終日ほぼ手控え。
今回の緩和縮小決定もクリスマス休暇の時期ということもあり、やはり日中の小動き傾向は変わらなかった。
しかし、掉尾の一振への下地は十分でクリスマス明けの年末ラリーに期待したい。
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